ハーブは不安の治療に効果があるのか？

ハーブを薬として使う方法はたくさんありますが、不安障害の治療もそのひとつだということをご存知でしたか？私たちは、トーレンス大学で自然療法（ナチュロセラピー）と西洋ハーブ学のSenior Learning Facilitatorで、クリニックリーダーも務める博士課程のTracelee Shewさんに、ハーブが不安障害の治療にどのように役立つかを説明してもらいました。

不安とは何ですか?

メンタルヘルスとは、人生のストレスに対処し、健全な判断を下し、コミュニティ内で人間関係を築く能力を含む、人の全体的な精神的健康を指します。良好な精神的健康を維持する上で重要なのは、不安障害、ストレス、健康状態の悪化など、発生する可能性のある課題を認識し、それらに対処する方法を理解することです。

不安障害は、あらゆる年齢や背景の人々に影響を及ぼす可能性があり、認知機能や自律神経系に関連する重大な身体症状を伴います。不安反応は個人によって異なり、過度の心配や恐怖を伴う場合があり、症状は持続的または過剰になることがあります。

不安障害には、次のような多くの形態があります。

パニック障害
社会不安障害
分離不安障害
心的外傷後ストレス障害と
全般性不安障害（GAD）。

不安の影響により日常生活が乱れ、集中力や意思決定、社会的な場での活動が困難になることがあります。

不安はハーブで治療できますか？

ハーブと生薬は、ストレスに対する個人の反応に影響を与え、不安症状を緩和する可能性について研究されてきました。これらのハーブの 1 つであるアシュワガンダには、体内のコルチゾールレベルを下げる能力があり、その結果、ストレスや不安に対処するのに役立つことがいくつかの研究で示唆されています。一方、パッションフラワーは、不安症状を軽減する研究で肯定的な結果を示していると報告されています。

不安症状に効果がある可能性があると判明している他のハーブとしては、カモミール、サフラン、レモンバーム、ラベンダーなどがあります。カモミールは、GADの症状を和らげる可能性についても研究されています。

これらのハーブは、カプセル、粉末、タブレット、リラックスできるお茶など、さまざまな形で入手できます。

不安症について自然療法医や薬草療法士に相談する

不安症の治療にハーブを使用する前に、自然療法医または薬草医に相談することが重要です。自己治療には、薬と相互作用するハーブによる潜在的な反応などのリスクが伴う場合があります。また、一部のハーブは、病状によっては個人に適さない場合があります。

自然療法医や薬草医は、服用量について説明し、重複摂取がないようにしてくれます。ある製品に含まれる栄養素を摂取しているときに、別の製品も使い始めると、その混合物に知らないうちに何かが 2 倍含まれている可能性があり、副作用が出る可能性があります。ハーブは、不安に関連する多くの症状に効果的に作用します。自然療法医や薬草医は、患者自身の状態をうまく乗り越える手助けをしてくれます。患者個人に合わせて、また患者個人のケアに必要な治療プランを作成します。

オーストラリアには、NHAA を含む数多くの専門家協会があり、そのウェブサイトで会員リストを検索して、お住まいの地域の専門家を見つけることができます。

また、ブリスベン、シドニー、メルボルンにあるトーレンズ大学オーストラリアキャンパスのプラクティス・ウェルビーイング・センターでは、一流の自然療法医の監督の下で個別のコンサルティングを提供しています。

ハーブによる不安の治療に関する博士研究

現在、プラクティスウェルビーイングセンターで行われている研究では、不安症の治療として漢方薬を評価し、学生の実践と患者の認識を分析しています。学生主導のクリニックで直接、または遠隔医療で相談を受けた人は、5 分間のアンケートに回答するよう求められます。回答すると、参加者は無料で相談を受けることができます。

調査の質問は、人々が天然製品やハーブを摂取する前に、それらについてどう感じているかを探ります。そして、ハーブ薬を摂取した後、どのように感じるでしょうか。学生向けの調査では、不安障害の患者にどのようなハーブが選ばれているか、そしてそのハーブが患者にどのような効果をもたらすかを調べます。

ハーブ薬は何千年もの間、世界中で使用されてきました。トレーシーは博士課程で、不安障害を治療するためにハーブを安全かつ効果的に使用する方法を研究しています。不安障害は、現在も将来もオーストラリアの生活の一部となるでしょう。

2024年ハーバルメディカルウィーク

NHAA は毎年、漢方薬に対する一般の認識を高めるために、オーストラリア国内で 1 週間のイベントを開催しています。

ハーブ療法週間は、安全で効果的なハーブ療法の使用を促進し、自然な健康法についてコミュニティを啓蒙し、それらの選択肢の持続可能性を強調する機会を提供します。この週間に開催されるイベントでは、誰もが自然療法医やハーブ療法士と話すことを奨励しています。

今週は、不安症やその他の多くの症状を治療する漢方薬の力を強調し、これらの漢方薬の安全な使用方法と医療専門家に相談することの重要性について人々に知らせることを目的としています。

トーレンス大学で学べる自然療法学士課程

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