ナチュロパシー(自然療法)とは?自然療法について

ナチュロパシー(自然療法)- 聞いたことはあっても、説明できる方はいらっしゃいますか?

ナチュロパシーは、あなたの健康を管理するための自然で素晴らしい方法です。ただ、トーレンス大学では、誰もがこの健康法を知っているわけではないことを理解しています。そこで、プログラム・ディレクターのCatherine Smith氏と准教授のGreg Connolly博士に、Health Science Naturopathy(ヘルスサイエンス、自然療法 : ナチュロパシー)学士課程についてお話を伺いました。ナチュロパシー(自然療法)留学をお考えの方はぜひご覧ください。

世界保健機関(WHO)は、ナチュロパシーを伝統的、補完的、統合的な重要な医学であると認めており、健康的な生活と健康をサポートし、病気の予防と健康回復のために自然療法を組み合わせて使用します。

世界自然医学療法連盟( World Naturopathic Federation)が説明するように、自然療法は伝統的な医療システムであり、明確な哲学と原則を持っています。これらは、ギリシャ文化(ヒポクラテス)、アラビア文化、エジプト文化、インド文化、中国文化など、世界各地の古代文化の癒しの実践から生まれました。

オーストラリアでは、イギリス人入植者が一般的な病気を治療するために漢方薬園を設立しました。その植民地時代、自然療法士は開業医と見習いというモデルを通じて技術を習得しました。このような訓練方法は、1961年に初めて正式な自然療法学校(Southern School of Natural Therapies:SSNT)が設立されるまで続きました。サウザン・スクール・オブ・ナチュラルセラピーズ(SSNT)2014 年からオーストラリア トーレンズ大学の一部となっています。また、ここ数十年で、ナチュロパシー(自然療法)は大学認定の健康科学学士号になりました。

今ではナチュロパス(自然療法士)は世界的な専門職となり、2014年に世界自然医学療法連盟(World Naturopathic Federation:WNF)が発足し、この専門職を支援・促進を行っています。トーレンス大学は、WNFの教育メンバーであることを誇りに思っています。

ナチュロパシー(自然療法)は、一人ひとりに独自の状況に合わせて、その人に合ったケアプランを提供します。身体、心、精神を癒す総合的なアプローチをとり、ライフスタイル、社会的要因、環境的要因など、健康のあらゆる側面を治療することの重要性を強調します。現代の自然療法診療の中心となる哲学は、身体が本来持っている治癒力を回復し、自然な方法を用いて活力を向上させることによって、健康が増進されるというものです。

自然療法医学の7つの原則は次のとおりです。この原則は、ナチュロパス(自然療法士)が行うトレーニングと実践が従うガイドラインでもあります。

  • 害を与えない
  • 自然の治癒力
  • 病気の根本的な原因を探り、特定し、治療
  • 個々に合わせたケアプランを用いて、その人全体を治療
  • 教師としての実践者
  • 疾病予防と健康増進に重点を置く
  • 健康とウェルネスの確立

自然療法士は、ハーブ療法、栄養療法、ライフスタイル療法を中心に、幅広い自然療法を行います。現代のナチュロパスは、伝統的な自然治癒法から得た知識だけでなく、現代的な研究や、生物医学的情報や臨床研究を理解するための科学的トレーニングも活用しています。自然療法士は、ヘルスサイエンスの学士号を取得することにより、病態生理学、症候学、生化学をしっかりと理解しています。

プラクティショナーは、伝統的な診断に加え、身体的評価と機能病理学を通して患者の健康を評価します。プラクティショナーは個人の健康状態全体を調査するため、コンサルテーション(カウンセリング)には1時間以上かかる事がしばしばあります。

自然療法を受ける理由はたくさんあります。消化器系、メンタルヘルス、免疫系、呼吸器系、筋骨格系、循環器系、生殖器系などの問題を管理する手助けを得るために、自然療法士に相談してみてください。自然療法はストレスを軽減し、睡眠、エネルギー、健康状態を改善するのに有益です。また、女性の健康は自然療法におけるケアの焦点です。

自然療法士は、多くの場合医療従事者や関連医療従事者と連携して、急性および慢性的な健康状態にある患者に自然療法を提供します。

自然療法は、効果的な予防ケアと個々の健康教育を提供します。オーストラリア自然療法協議会( Australian Naturopathic Council)は、150万人のオーストラリア人が自然療法士に相談しており、オーストラリア人の 10 人中 7 人が定期的に補完医療を利用していると推定している。

WNFを中心とする自然療法コミュニティは、最近、医療技術評価(HTA)をまとめました。この包括的な教科書は、自然療法の実践について証拠に基づいた要約を提供しています。自然療法ヘルスケアの有効性、安全性、経済性を探求しています。754ページで、2000件の査読済み科学論文と300件の臨床研究を含む、ナチュロパシーに関する30年にわたる国際的研究を紹介しています。

成功する自然療法士は、健康に対する情熱を持っています。彼らは、何が健康ににするのか、何が病気を引き起こすのかを理解するために、総合的なアプローチを取ることに深い関心を持っています。

自然療法を成功させる個人的な資質には、分析的な態度、他人を助けることへの関心、仕事に対する創造的で実用的、組織的で進取的な仕事への取り組み方が含まれる。

ナチュロパシーの4年制ヘルスサイエンス学士号は、オーストラリア政府が推奨する最低教育水準です。この学位は、卒業生が高いレベルの認識力、技術力、およびコミュニケーション能力を達成し、複雑で予測不可能な環境でも自律的に働くことができるように監視されています。これには、十分に発達した批判的分析力、判断力、意思決定臨床能力が必要でです。そのため教育水準は、看護師や理学療法士などの医療関連職種に必要な資格に準じています

トーレンス大学の自然療法学士課程では、西洋ハーブ療法、臨床栄養学、ライフスタイル、カウンセリングなどの必須科目と、イリドロジー、ホメオパシー、フラワーエッセンスなどの伝統的な自然療法の選択科目があります。

ナチュロパス(自然療法士)は、深い訓練のおかげで幅広いキャリアの機会があります。プラクティショナーは、統合医療や地域医療などの従来の医療現場で働くことも、補完医療業界で企業キャリアを積むこともできます。シニアナチュロパスは、科学研究を行ったり、大学などで自然療法士の教育や臨床トレーニングに携わるなど、学術的な道を選ぶこともできます。

補完医療分野における高度が教育を受けた専門家の需要は、今後10年間で増加すると予想されています。オーストラリア政府は、補完療法士の需要が30%近く伸びると予測している。最近の補完医療業界の監査でも、この分野の力強い継続的な成長が報告されています。

ナチュロパシー(自然療法)は、ナチュロパシーの専門家団体によって規制されており、専門家団体は、教育と臨床実践の基準を承認しています。専門家協会は、一般市民、政府、および薬品・医薬品行政局(TGA)などの機関に対し、プラクティショナーの利益を代表します。また、会員の行動規範を定め、継続的な専門教育の基準を設定することで、診療基準を決定しています。プラクティショナーは、専門業務賠償責任保険やその他の会員特典を得るために、専門家団体に加入し、その基準を遵守することが奨励されています。

トーレンス大学のヘルスサイエンス(西洋ハーブ)学士は、ヘルスサイエンス、西洋ハーブ医学、人間栄養学の基礎を学ぶ3年間の資格です。WHMの卒業生はハーブ医学のスペシャリストです。実際には、基本的な食事のアドバイスとともに、包括的なハーブ医学の治療計画をクライアントに提供します。このコースには、カウンセリング技術や、大学の学生主導のコミュニティ・クリニックであるプラクティス・ウェルビーイング・センターでの臨床実習も含まれています。

トーレンス大学のヘルスサイエンス(ナチュロパシー)学士は4年制の資格で、ヘルスサイエンス、ハーブ、栄養学、ライフスタイル医学など、より幅広い分野を学ぶことができる。このトレーニングにより、プラクティショナーは治療食や栄養補助食品を処方するのに必要な深い知識を得ることができます。トーレンス大学のナチュロパシーでは、伝統療法など特定の興味ある分野の選択科目を選ぶことができます。また、学生はプラクティス・ウェルビーイング・センターで臨床実習を行います。

もしあなたが、生涯学習に従事し、協力的な専門コミュニティの一員となり、健康状態に変化をもたらすスキルを身につけ、社会的に良い影響を与えるような職業に興味があるなら、ナチュロパシーは理想的な職業です。

Greg Connolly博士は、トーレンス大学の自然療法の准教授です。1988年から2010年まで自然療法のフルタイムで臨床に従事し、1993年から2012年までトーレンス大学フィッツロイ・キャンパスで非常勤講師および臨床スーパーバイザーを務めました。2018年にメルボルン大学で医療人類学の博士号を取得。テーマは自然療法とがん治療。Greg Connolly博士は2017年よりトーレンス大学でフルタイムの学術・研究者を務めています。

Catherine Smith 氏は、トーレンス大学の自然療法と西洋ハーブ療法のプログラム・ディレクターです。Smith氏のナチュロパシーへの道のりは、コミュニティ・セクターから始まり、職業教育、高等教育へと進みました。

1999年にACNTを卒業して以来、自然療法と統合医療のクリニックでナチュロパスとして診療を行い、多くのクライアントの健康増進に貢献してきました。教育者としては、トーレンス大学の自然療法や西洋ハーブのコースが最高の教育水準にあることを保証し、生徒がヘルスサイエンス分野でキャリアを積めるよう準備することに情熱を注いでいます。

ナチュロパシー留学を検討されている方は、オーストラリアの自然療法において最も歴史のある学校を引き継ぐトーレンス大学で学んでみませんか?

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